放射線技師になりたいと思っている方、
医療系に進みたいけど放射線技師ってどんな感じ?
そんな方に少しでも参考になればと思います。
放射線技師として働きだしてはや10年が経ちました。
そして、ふと考えました。私はなぜ放射線技師になったのだったかな?
思い出してみます。
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放射線技師とは
正しくは、診療放射線技師といいいます(めんどうなので以下、「放射線技師」といいますが)。
放射線技師とは、診療目的に放射線を発する機器を使用することを許可された技術者のことです。
許可された、というのは、あくまで医師(歯科医を含む)が必要と判断した場合に医師の代わりに使用を許可される、ということです。勝手に使うことはできません。
医療系の専門職はすべからく「医師の指示の下」動くことができる職業です。
もともと、医療系の専門職の誕生した理由から考えれば明らかです。
医療技術は常に凄まじい速度で発展してきました。
そして、医療が発展するに従って様々な分野の様々な高度な技術ができました。
その結果、医師がそのすべてを行うのは明らかに無理になりました。
じゃあどうするかというと、分野ごとに高度な技術を分け、それだけを業務化し、専門職を作ったのです。
そして、それぞれの専門職は独自に発展を遂げたのです。
放射線技師の仕事
放射線技師の仕事というと、世のイメージはというと、
「レントゲンを撮る人」
でしょう。
正解です。ただし、実際にはレントゲンというのは業務の一部で、今やレントゲン以外の仕事のほうが10倍くらい多いのです。
放射線技師の仕事はたくさんあります。
- 一般撮影(レントゲン)
- CT(コンピューター断層撮影)
- MRI(磁気共鳴画像検査)
- RI(核医学検査)
- 血管造影
- 放射線治療
- マンモグラフィ(乳房撮影)
- 骨密度撮影
- PACS(医療画像管理)
- 3D作成
- 超音波検査
勤める病院にもよりますが、私が勤める病院で行っている仕事はこんなものでしょうか。
放射線技師のやりがいとは
放射線技師のやりがいはざっくり言うと、
医療を支えていると感じられることでしょうか。
チーム医療と言う言葉を聞いたことがあるかもしれません。
チーム医療とは医師を中心として、各専門職が互いの力を最大限に活かしながら高度な医療を提供するための体制のことです。
それぞれの職種が自分にしかない能力を最大限に発揮することで全体のパフォーマンスも最大化できるのです。
ゲームが好きな人ならわかるかもしれませんが、チーム医療はRPGみたいなものだと思います。
なんでもできるチームリーダーの勇者(医師)がいて、回復できる僧侶(看護師)がいて、魔法で攻撃・サポート役の魔法使い(放射線技師、検査技師、…)がいると言う感じでしょうか。まあ役割は適当ですが、イメージとしてわかっていただければありがたいです。
放射線技師にしかできないことがあり、それによって医療を支えている。
それが技師のプライドであり、やりがいかなと思います。
放射線技師になった理由
私が放射線技師になった理由はというと、
医師になれなかったから
ですね、はい。
医療系に憧れていた私は幼少から医療職になると決めていました。そして、医療職なんて医師、看護師くらいしか知らなかったわけです。その当時は特に情報もそんなになく、技師というのは今よりももっとマイナーでした。
しかし、そんなに成績優秀でもなかった私にはさすがに無理だと成長するにつれて身の程を知っていきます。それに応じて、医療の他の職種について調べるようになりました。
そして、大学受験の時に、放射線技師、検査技師、理学療法士が選べそう、となりました。
理学療法士はリハビリだよね、うん。 …放射線技師と検査技師って何が違うの??レントゲンも検査じゃん!!
そう思いました。結局違いはよくわからず、入試の配点で決めることにしました。放射線技師は物理学偏重、検査技師は生物学偏重(当時)だったため放射線技師を選びました。私はびっくりするくらい数学と物理以外の教科のできが悪かったのです(絶望)!
結局大学に入ってようやく2つの職種の違いを知ることとなるのでしたが、放射線技師にして本当に良かった!と思います。検査技師の学問は完全に生物学・化学だったので行っていたら死んでいました。。
放射線技師に向いている人
もちろん完全な私見ですが、放射線技師に向いている人は、
医療に携わりたい!という人。
そして、物理学が好きな人というのがあると思います。
放射線技師が扱う様々な放射線。それ自体が物理学的現象であり、それを使いこなすにはやはり物理学的考え方が必要だからです。
生物学とか化学とかあんまり好きじゃないけど医療系で働きたいな、という人にはオススメできると思っています(私がそうなので)。
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