某ドラマの影響もあってか、最近放射線技師への注目が高まっています。
放射線技師に興味が出た方の中には、放射線技師の仕事ってどんな感じなの?と気になる方もいるでしょう。
そこで、実際に病院で働いている放射線技師がどんな1日を送っているのか、簡単に紹介します。
コンテンツ
1日の流れ
病院の規模などによって多少の違いはありますが、
ある程度同じような流れかと思います。
タイムスケジュール
- 8:00 出勤
- 機械の日常点検
- メールチェック
- 8:30 始業
- 1件/30分の予約枠で造影CT検査をこなす
- 12:00−13:00 休憩
- 13:00−17:00 引き続き造影CT検査
- 予約検査、当日の追加検査、緊急検査に対応
- 検査終了後
- 機器の点検
- 当日に行った全検査の画像確認
- 翌日検査の確認
- 造影剤の補充、不足分の発注
といった流れになります。
出勤
業務に応じて早出、遅出出勤もありますが、基本的には病院は病院は8:30開院のため、
それまでに準備を済ませるように出勤します。
日によっては、医師とのカンファレンス(集合してみんなで症例について検討する会)へ出席したり、技師、コメディカルで勉強会を開催、出席したりもします。
機器の点検
機器が正常に動作するか確認します。
医療機器は、故障時の責任が特に大きいため、毎日、使用前と使用後の点検が欠かせません。
放射線機器の場合は患者さんへの被ばくの問題がことさら大きいため、
入念にチェックを行います。
CT検査業務
私が勤めている病院では、CT装置が4台あって、
造影検査用が2台、単純検査用が1台、多用途の1台があります。
だいたい、
1日あたり、
単純CTが100件ちょっと、造影検査が2台で台で30〜40件と、
割と忙しい病院です。
脳だったり、心臓だったり、消化器だったりと、
検査の種類も多種多様なので、検査に応じた技術・知識が必要となります。
患者さんの状態や、珍しい疾患の場合は検査も難しいことが多く、
某ドラマじゃないですけど、技師数名でちょっと集まって議論をしたりすることもあります。
検査以外の業務
日々の検査、治療以外にもいろんな仕事があります。
例えば、放射線被ばくの管理。
病院内で放射線機器に関わる医師や看護師などすべてのスタッフは被ばくについて管理されます。
管理を行うのは多くの場合、放射線技師です。
他にも、日々の業務の改善に取り組んだり、病院全体の医療安全を担当したり、新しい検査・治療の導入プロジェクトなどが常時稼働していたりと、何かと忙しいです。
研究もする
本当に忙しい放射線技師ですが、学術活動、つまり学会発表や論文投稿なども大事な仕事です。
医療の技術・知識は日進月歩なので、常に新しい情報を発信、受信していく必要があり、学術活動は非常に重要です。
とはいえ、研究に関しては完全に業務として強制ではないし、割と時間も労力もかかるので、
一部の意識高い人がやる、というイメージも少なからずあります(学会に行かなくても仕事はできますし)。
検査のチェック
当日の検査が終わったら、1日分の検査の画像を確認します。
検査のやり方は間違っていなかったのか、適正な画像が医師に届けられたのか、
3D処理など必要な画像が全てあるか、など確認します。
さらに翌日検査を確認し、検査指示に不備がないか、難しい症例があればまたここで話しあったり、医師と相談したりします。
終業
基本的には定時17時で帰れることが多いです。
ミーティングがあったり、研究やプロジェクトなどでやることが多い時期は若干残業することもありますが、比較的時間的余裕はありますね。
まとめ
いかがでしたか?
放射線技師のイメージ、というか病院に勤めるメディカルスタッフの1日が少しでもイメージできたら幸いです。
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